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審議拒否の必要、今はない

民主党の前原誠司副代表に衆院山口2区補選の勝因分析や、福田康夫首相への問責決議案の考え方などを聞いた。

―衆議院山口2区補選の勝因をどのように分析しているか。

「最大の勝因は後期高齢者医療制度が4月にスタートしたこと。自民党を支えてきた高齢者が怒りを持った」

―政府・与党が道路財源の一般財源化に踏み込んできている。

「ずっと道路財源堅持を主張してきたのに福田首相が三月末にせっぱ詰まって一般財源化を明言した。どこまで本気か率直に言って分からない。一般財源化は必要条件であって十分条件ではない。与党が(10年間の道路財源維持を盛り込んだ)道路財源特例法改正案を再議決しないことがポイントだ。医療、年金、社会保障に使えるよう、道路財源の使い方を変える具体的な道筋を見せてほしい。」

―福田首相の問責決議案の考え方は。

「政府・与党が(本心では)望んでいる審議拒否をする必要はない。道路財源一般財源化や後期高齢者医療の見直しなど、詰めるべきを詰め、変えるべきを変えるべき。財源特例法は与党でも意見が割れている。それをあぶり出すためにも、伝家の宝刀を抜く構えを見せながら、相手を追い詰めるいやらしさが必要だ」

―30日の租特法再議決時より、財源特例法の再可決が予想される5月12日を軸に考えるべきか。

「半月後の雰囲気は分からない。今か5月12日かと聞かれれば後者がより大事とは言える」

―28日の副代表会議でも同様の意見が多かったか。

「今出すべきと言った人はいなかった。「勝負どころを見極める必要がある」とか「審議拒否に見られることは得策でない」とか「解散の勝算がなければ軽々に扱うべきでない」といった発言はあったが。余裕を持って後半国会を主導していくことが大事だと、副代表は皆思っているのではないか」

 

―道路特定財源の08年度からの一般財源化にこだわっていることや、日銀人事の対応などなりふり構わぬ国会運営で民主党の支持率が盛り上がらなくなっていることはないか。

「政府・与党は衆参両院で多数を握っていた時と同じように予算案や関連法案を出してきた。その認識が甘い。三月末で暫定税率が切れることは分かっていたのだから、昨年暮れから議論を開始するなど早めの対応が必要だったのではないか。福田首相による09年度からの一般財源化方針も2月の予算案の議論の段階で言っていたら、大きく変わっていた。08年度は移行期間とする妥協もあり得た。自公の対応に問題があったのであって、我々に非があるとは思ってない」

「日銀正副総裁人事は天下りとは思っていないので、小沢一郎代表の論理にはくみしない。人物本位で決めるべきだと思っている」

―9月に民主党の代表戦を控えている。

「オバマ対クリントンのようなしのぎを削る、しびれるような代表選をして民主党への期待を高めたい。無投票での小沢代表再選は避けるべきで、「非小沢」が最大になる候補を選ばないといけない」

―自身の出馬の可能は。

「お前だったら(非小沢勢力が)一番まとまると言われれば拒むことはないが、何が何でも自分がというつもりは全くない。非小沢で勝ち抜ける候補を支えたい」