|
◆ 一般財源化、議論素地に
(平成20年4月16日 日本経済新聞朝刊 ねじれ国会を聞く)
―「ねじれ国会」現状をどう見るか。
「政策論議が滞っている。ねじれ現象は選挙を何回か経ても続く可能性がある。世界の変化はすさまじく一刻の停滞も許されない。民主党は譲れないところは突っ張ったらいいが、必要以上に突っ張っている」
―政府・与党が道路特定財源の一般化で合意した。
「自民党の総務会決定や閣議決定を前提に、国会の現場で法案修正を進める必要がある。一般財源化は必要条件であって十分条件ではない。十年間で五十九兆円支出する道路整備中期計画を見直し、何に集中的に投資していくのか、与野党で白地に絵を描く議論をすべきだ。一般財源化は医療などで前向きな話ができる素地になる」
―福田首相の提案は暫定税率期限切れ直前だった。
「二〇〇八年度予算案の審議入りは両院で与党が多数を握っている時と変わらなかった。与党には参院の多数を失ったことに対する謙虚さや危機感が足りない」
「民主党も選挙に持っていくために力業で何でも否定するのではなく、大人の対応をして国民の信頼性を高めていくべきだ。小沢一郎代表は恐らくそう思っていないと思うが。常に小沢氏のような対応をしていると、本当に物事が決まらなくなる可能性がある」
―日銀の正副総裁人事では政府と考え方が折り合わなかった。
「(民主党が)渡辺博史一橋大教授の副総裁起用に反対したのは、少し行き過ぎの面があった。日銀の正副総裁は人物本位で選ぶべきで普通の天下りと全く違う」
―与党は同意人事で衆院優越規定を設ける検討をしている
「付け焼き刃だ。今の仕組みの中で与野党が建設的な議論をする前例をつくることが大事だ」
―政界再編は。
「自民党の補完勢力になって、自民党政治が結果的に続いてしまうのは最悪だ。自民党も大きく割れる再編なら可能性としては否定しない」
|