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◆前原誠司民主党副代表が語る!
「首相交代で政権交代が近づいた!」(「宝島」11月号)◆
突然の首相交代。混乱する自民党に、「相手が誰でも我々のやることは変わらない。いつ解散があるかわからない」と小沢民主党が攻勢をかける。政権交代は実現するか?キーマンの前原誠司副代表が答える。
安倍前首相とは当選同期で議員事務所も隣、外交・安全保障など政策も重なる点が多く、スタンスも近いとされていた前原誠司氏だが、隣人だった安倍氏の辞任には厳しい。
「安倍元首相は無責任すぎた。あのタイミングはない。辞めるなら参院選直後でした。同情はしません、リーダーにはそんなものは不要です」
小沢さんだけじゃない誰が党首でも同じ道選ぶ
そんな前原氏は、小沢一郎代表が 8 月 31 日に行った新人事で、民主党の副代表に就任した。
「二年前の¨郵政解散¨で自民党が圧勝、われわれは惨敗。しかし今年 7 月の参院選では逆にわれわれが大勝し、自民党が惨敗した。今回の安倍さんの辞任も敵失ですが、これでまた政権交代に近づきました。
ですが、風向きはいつでもまた変わる。オセロと同じで、ひっくり返せば、ひっくり返される。すべての民主党議員は、次の衆議院議員選挙はどうなるかわからない、と考えています。だから小沢さんは潮目が変わらぬうちに最短で解散に追い込もうとしているのです。誰が代表でも最短の解散を狙うでしょう。
ただ、解散のさせ方、品格も国民には見られている。国政調査権を発動し、徹底究明し、論戦を行う。その一方で国民にとって必要かつ大切な法案に対しては、対案・修正案を出し、民主党主導で法案を可決する。参議院の数を頼りにした政権を混乱させるだけの反対のための反対は避けるべき。そうなれば期待感は高まる」
小沢代表の布陣は、党首経験者を代表代行、副代表に並べた総力戦と言われる。
「電話をいただいた時は、京都に向かう新幹線の中でした。気づかなくてとらなかったのですが、着信をみたら、民主党本部。コールバックをしたら、『副代表に』と打診があった。前回打診をお断りしたのは、私がメール問題で民主党に多大な迷惑をかけて、ケジメとして少なくとも一年は役職に就かず、謹慎していよう、と思っていたからです。
今回の参院選の勝利で民主党が政権交代をなし得る道筋は見えました。私が副代表になることで挙党一致となるなら喜んでお受けします、と伝えました」
参院選で政権交代への道筋は見えた
前原氏は民主党で政権交代を成し遂げたいと考えている。
「一貫して二大政党制、政権交代論を論じてきました。今までの失敗は五月雨式に自民党に戻り、自民党を延命させていたから。同じ失敗をしちゃいかん」
党の団結を維持できるかがキーとなる。民主党は外交や安保、憲法改正問題などで同床異夢の寄り合い所帯。前原氏はテロ特措法で、小沢氏の方針に異論を唱えていたこともあった。
「誰が代表でも私は自分の意見をストレートに言ってきました。小沢さんに対してもテロ特措法に対しても、意見を言います。
寄り合い所帯だからこそ、プロセスは徹底的に議論して、決まったら一致団結すべき。いつまでも造反が出てまとまらない、では国民がそっぽを向いてしまいます。私が代表の時には分別ある対応を、と言っていたのに、自分が代表ではないから知らないとはいかない。歯を食いしばって政権を乗り切らないと政権は取れない」
05 年 9 月には「小泉首相が前原氏に大連立構想を打診した」という噂が永田町を駆け巡ったこともある。連立構想では、絶えずキーマンだった。
「私が代表の時にある方を通じて、誘いがあったことは事実です。一本釣りをするような呼びかけをされた議員も何人か知っています。でもいまは政権交代に向け、まとまらないといけない時。自民党が民主党をかく乱するため意図的にマスコミにリークするから、『前原は防衛大臣のポストで手を打つ』などの記事が出てくるのです。
私が安倍さんに組閣の局面で防衛大臣をさせてくれ、と言っていたら任命されていたかもしれない。でもそれをしたら、私の政治生命はそこで終わり。防衛大臣を一回やるために政治家をやっているわけじゃない
今回も『民主党から出さないため小沢さんが副代表要請』という評論家のコメントもあったようですが、まあ、いいかげんなものですよ」
政権交代が官僚支配を壊す
前原氏の視線の先には霞ヶ関を解体し、自立した分権社会を作るという理想がある。食料は外国に依存、国の運営は借金に依存、国民はお上に依存、と自立なき社会だと指摘する。
「自民党が一貫して政権を握ってきたことで癒着が生まれた。私が代表だった時の予備的な調査でしたが、わかっているだけで 4500 の公益法人に 2 万 8000 人の天下りがいる。さらにその下に随意契約の会社もある。から実態はさらに広がるでしょう。判明しているだけで、半年の間に 5 兆 9000 億が投下されています。個別例をあげますと、社会保険庁の長官経験者が辞めると退職金が 6000 万円近く出る。その後、彼は 5 つの関連団体に天下り、長官退職後の退職金と給与を足すと 3 億 1000 万円もらっている。こうゆうことが当たり前。官僚天国といわれる所以です。補助金という税金は、天下りを謳歌する役人、官製談合で競争原理のない企業、その企業から献金を受ける政治家、その三者がピンハネをしている構造だ。この構造を解体したら相当の税金の無駄遣いを防げる」
松下政経塾の力が中央政界に集まる
前原氏の政治家への基礎は松下政経塾(故松下幸之助が、政界、財界の指導者を育成するために設立した私塾)にある。自民党の逢沢一郎、高市早苗、民主党の野田佳彦、原口一博、神奈川県知事の松沢成文、杉並区長の山田宏、横浜市長の中田宏などを輩出している。
「政経塾は党を問わず結果が堅い。一期生の逢沢一郎さんはまさに¨ミスター政経塾¨政経塾一期生初の衆議院議員ですし、党関係なく後輩の面倒見のいい人。
中田さんも市長は二期で辞めると言っているし、山田さんも区長は三期までと条例を作ったのでもう最後。中田さんにしても山田さんにしても中央政界に帰ってくる人材です。その時は政権の中軸を担っていただき一緒にやれたらと思っています」
今日の異端が明日の主流となるか。
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