|
◆行革なくして増税なし
(1) 政府税制調査会報告書の中身
去る、6月21日に公表された政府税制調査会(石弘光会長。以下、政府税調)の報告書では、日本の財政悪化を背景にして大幅な負担増路線を打ち出しました。具体的には、
・給与所得控除の縮小
・配偶者控除の見直し
・特定扶養控除の廃止
・退職金課税の強化
などが柱となっています。石会長も「サラリーマンに頑張ってもらうしかないじゃないですか」と発言しているように、主にサラリーマンをターゲットにおいた実質増税策となっています。仮にこの負担増が実施されると年収500万円の家庭で約16万円、700万円では約24万円、1000万円なら約37万円の増税になると試算されています。
また、国民の反響を考慮して公表されませんでしたが、消費税率は19%まで引き上げることが議論されたと言われています。
確かに日本の財政悪化は深刻で、国には約781兆円、地方を合わせると1000兆円を超える長期債務が公表分だけでもあります。しかも、少子高齢化の傾向は、今まで先進国が経験したことのない速さで進み、いよいよ来年から人口は減少に転じると言われています。景気に配慮しつつも、大胆な財政再建に取り組まなくてはなりません。
しかし、税金の無駄遣いを放置しておいて、安易な負担増、増税を認めるわけにはいきません。
(2)ムダ遣いを徹底的に洗い直す。「行革なくして増税なし」を実践
歳出の見直し、大幅な削減が必要な分野は主に二つです。一つは行政経費(人件費)、もう一つは公共投資(公共事業)です。公務員の総数は国・地方合わせて約380万人で、年間の人件費は約38兆円かかっています。一人当たり約1000万円です。退職金も含まれているので単純に平均年収とは言えませんが、民間会社に勤めるサラリーマンの平均年収が約444万円であることを考えると大幅な見直しは不可避であり、また総数の削減も、事業のゼロベース見直し(要不要の検証や民間委託など)を行うことで大胆に進めていかなければなりません。
公共投資も一時期よりはかなり減りましたが(最大事は年間40兆円超)、未だ30兆円前後あり、対GDP比約6%は欧米の2〜3%と比べるとまだまだ過大です。他にも、天下り、談合、地方分権の遅れなどにも取組み、徹底的な無駄の見直しを行います。
|