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◆「政」を問う(特別編) 私が語る「ザ・原点」
〜なぜ政治家になったのか――歴史上のプレーヤーになる〜
「京大受験を失敗した浪人時代。予備校近くの本屋で,たまたま一冊の本に出合った。『国際政治』という高坂正堯先生の本。京大法学部の教授だった。大学に何をしに行くかが見えない時期だったが,立ち読みして『面白いな』と思った。もともと,近現代史が好きだったが,米ソ冷戦,キューバ危機などで登場してくるのは政治家たち。自分自身も歴史上のプレーヤーになりたいな,と何となく重ね合わせていた」
「国際政治を勉強しようと,京大に入学。高坂教授のゼミにも入った。いよいよ卒業の時,やはり国際政治にかかわる仕事につきたいと思ったが,おぼろげながら絞っていたのが外交官,大学教授,政治家の道だった。しかし,高坂先生から,外交官は京大出身では偉くなれない。大学教授になるほど頭がよくない,と。それで,『大学院に行くつもりで松下政経塾に行ってこい』と言われて,門をたたいた」
「政治家とはビジョンを持っていて,ビジョンを実現するために国民の支持を得ながらやることだと思う。それがないのは政治屋だ。私は国際政治,安全保障をテーマに政治の世界で生きていこうと誓い,『清水の舞台から飛び降りた』。でも,決断した日の夜は,本当に一睡もできなかった。議員一年生の時,ミサイル攻撃への対応を質問したら,官僚が『米国に期待します』と答弁したのは情けなかった」
〜これだけは成し遂げたいこと――日米関係を再構築,尊厳ある国家に〜
「私のキーワードは『尊厳ある国家を目指す』ということ。一言で言えば,日米関係の再構築。米国におんぶにだっこではなく,自分の国は自分で守る基本的な態勢をつくるべきだ。できない部分は米国との同盟関係で補完する形に持っていかない限り,日本は主権国家としての責任を果たせない」
「今後は,私を含めた若い世代が安全保障のビジョンを示して多数派を形成し,その方向性に持っていく努力が必要だ。日米安全保障条約の改正などはぜひやりたい。だが,経済という下部構造がしっかりしなければ,外交で何の影響力も持てない。日本経済を引っ張るエンジンとして,国際競争力を持つ分野をどう生み出すかが喫緊の課題なのは間違いない」
| 1.お薦めの一冊 |
「落日燃ゆ」(城山三郎) |
| 2.尊敬する人物 |
高坂正堯 |
| 3.普段の財布の中身 |
3,4万円 |
| 4.カラオケの十八番 |
「群青」(谷村新司) |
| 5.休日の過ごし方 |
妻と食事や映画鑑賞 |
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