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◆加藤紘一「民主党議員応援」の波紋(夕刊フジ 2001年6月16日 鈴木棟一の風雲・・・永田町1940回)
自民党の加藤紘一元幹事長が13日、民主党の前原誠司氏のパーティーで約1時間の講演をした。前原氏は39歳ながら当選3回。民主党のネクストキャビネットの社会資本整備担当相をつとめるホープである。
「前原さんは山崎拓幹事長から紹介された。これまで京都の人との関係で前原さんと接触しにくかったが、いまや堂々とお付き合いできるようになった。」と加藤氏。党幹事長の紹介だから問題なかろう、というニュアンス。
「京都の人、とは野中広務元幹事長のことでは?」と記者団が取り囲んだが、どうやら元宏池会事務総長の奥田幹生氏のこと。前原氏と京都2区で戦っていたが昨年引退。1年前の総選挙は野中系といわれる山本直彦氏が前原氏と接戦を演じた。この自民党候補
者を無視しているところが興味深い。
前原氏本人はこうあいさつした。「事前に話がもれると加藤さんが来にくくなると思って、友人にも知らせなかった。加藤さんが来られたことで私が民主党からおとがめを受けるのか、加藤さんが自民党からおしかりを受けるのか。先ほどから見ていると鳩山代表、菅幹事長ともニコニコ笑っておられるので、これで私がおとがめを受けるなら、お2人の人格が疑われる」
その鳩山氏はこんなスピーチだった。
「前原さんというのは大きな人だ。私や菅幹事長なら夜、こっそりとしか会えない加藤さんをこんなに正々堂々と人前に呼んだ。ぜひとも、私どもの仲人をやっていただきたい」加藤氏の動きに、自民党の枠を超えて民主党と結ぼうとする気分が感じられた。参院選後に大きな政界再編を見据えているのかもしれない。
しかし、他党の議員を堂々と応援するのは珍しいこと。かつて、小泉純一郎氏が無所属で民主系の中田宏氏(神奈川8区)のパーティーに出て、自民党神奈川県連から役職停止処分を受けたことがあった。
前原氏のパーティーに渡部恒三衆院副議長の姿があった。加藤紘一さんが講演したが、と水を向けるとこう言った。「加藤はどこもお呼びがかからないから喜んでやってきたのではないか」ずいぶん冷たい言い方ではないか、との問いにはこう答えた。「俺は去年の『加藤の乱』までは好意的だった。あれだけ期待を持たして逃げたのは政治家じゃない」
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