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◆「小泉首相の靖国神社参拝について考える」(朝日新聞 2001年8月12日 掲載)
「2001夏 靖国 与野党議員に聞く」〜前原誠司に聞く〜
「 首相が参拝公約破れば主権国家の体裁損なう」
● 首相の靖国神社参拝をどう思いますか?
「私は本来、公人が8月15日に参拝することには否定的です。戦争を仕掛けた人間がまつられており、いくら平和を祈念するためといっても、侵略された国は納得できない。もし日本が侵略されていた(逆のケースな)ら、いくら理屈を並べても理解できない」
「しかし、小泉さんは国会で何度もお参りすると答弁した。良いか悪いかは別にして国民への公約であり、国家としての宣言だ。他国からの抗議で取りやめれば、日本は内政干渉に応じる国と受け取られる。外交的見地からは、この期に及んでは行かざるを得ない」
「しかも首相は3つの手順を踏んだ。自民党総裁選、国会、参院選。これほど明言した以上、参拝しなければ主権国家としての体裁を保てない。自らの歴史観の浅薄さから参拝するわけで、ハレーションは首相自らが責任を負うべきだ。」
● 戦争を引き起こした政治指導者の責任をどう考えますか?
「私の好きな本の一つが城山三郎さんの『落日燃ゆ』です。首相と外相を務めた広田弘毅は文民でただ一人A級戦犯として絞首刑になった。
戦争に反対しながら結果的に多数の人を死に至らしめたことについて、軍部との権力闘争に負けたせいにせず、首相、外相として責任を甘受した。悲しさと同時に政治家としての出処進退の潔さを感じる。その立場にいた人は結果的に責任を負う。美化しては行けない。」
● 参拝は外国にはどう映るでしょうか?
「日本が戦争をうまく処理してアジアをまとめていけるか、米国や欧州は注目している。
ところが、この問題でつまずきかけており、アジアでのリーダーシップはまだとれないと思われている。このマイナスをリカバーするのは難しい。」
● 若い議員は関心が薄いようですが?
「みんなで靖国に行こうという国会議員の感覚はおかしい。
一方、極端な論理で反対する人もイデオロギーの理由づけに使っているようで違和感がある。
我々はバランス感覚のある世代。韓国や中国の人たちと新たな未来観を、歴史認識をある程度共有したうえでつくっていく自信はある。」
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