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毎日新聞 4月27日朝刊

 

どうする日中関係  言うべきことを言う外交を

 

外交ではお互いが国益をどう実現していくかが問題だ。経済、環境問題、省エネルギーなどで日中は互いに協力できる素地は十分にある。

しかし、中国は体質的に情報公開に極めて否定的だ。黄砂の情報さえ今までは国家機密といって出さなかった。中国製冷凍餃子の問題でもチベット問題でも情報公開が徹底せず、隠蔽体質が目立つ。その中で疑心暗鬼が芽生えてくる。

中国は世界中で原油や食料などの資源を買いあさって価格を高騰させている。紛争地域だろうが独立国家だろうが資源さえあれば買うし、見返りに武器も提供する。原則のない外交をやっている。

そのうえ、中国は互いに歩み寄るという姿勢に乏しい。大国主義的で人の言うことを聞かず、自らの過ちを認めない傾向がある。それに対して、しっかり「違う」と言い、言うだけではなくそうさせる。日本だけの力でうまくいかないので米国や中国が反論できないような他の国と協力していくことが大事だ。

日中友好はいいが、言わなければならないことをしっかり言う外交ができているのか。現在の政府の外交は、中国が日本の言うことを聞かざるを得ないように、日露、日インドなど、他の地域、国を使った外交カードを生かすような戦略性に欠けている。

「米国とも中国とも仲良く」といえば言葉はきれいだ。しかし日本の安全を守るのは日米同盟。中国を責任ある利害共有者として国際社会で役割が果たせるように導くべきだ。

東シナ海のガス田問題も妥協すべきではない。しかし、私は中国の楊潔外相に会った際に「環境問題や省エネで技術協力をやっていれば、東シナ海の問題は相対的に小さい問題になる」と言った。

大きな絵を描き、お互いに問題解決を目指すことは大事だ。言うべきことはしっかり言うが国益に応じて協力できることはやっていくということにつきる。