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159回-衆- −イラク特別委員会 2004/04/12 (2P/4P)
( 国際テロリズムの防止及び我が国の協力支援活動並びにイラク人道復興支援活動等に関する特別委員会) -11号

■川口国務大臣
 アルジャジーラが日本時間のきょう午後三時ごろにそのような報道を流すかもしれないという情報には接しておりましたが、その内容については、あるいはそれがなぜ放送されなかったか等々については、申し上げるということについては差し控えさせていただきたいと思います。

■前原委員
 わかりました。それについては、さらに突っ込むことはやめましょう。

  次に、サラヤ・ムジャヒディン、聖戦士軍団と名乗る犯人グループ、これが、まずちょっと時系列的に、国民が、我々が聞きたいことについて質問をしていきます。お答えのできる範囲でお答えをください。

  このサラヤ・ムジャヒディンと名乗るグループが、十一日午前三時、これは日本時間ですね、カタールのアラビア語衛星放送のアルジャジーラに三人を二十四時間以内に解放するとの声明をファクスで送ってきたと放送した。これについて、政府は信憑性が高いという判断でありました。これは私も直接政府の方にも伺った、あるいは与党の幹部の方にも聞いて、信憑性は高い、信頼性が高いと判断をされたと聞いています。なぜ、信憑性が高いと当初判断をしたのか、その根拠について聞きたいのがまず一つです。

  その後、解放されるという時間が逆に刻々刻々と過ぎてしまって、いら立ちと、逆の意味での不安というものが御家族初め多くの国民にもまた襲いかかってきたときに、細田官房副長官が、いろいろ内容的にはっきりしないところがあるということで、修正する発言を行っていますね。

  つまりは、もともとこの情報というものを信憑性が高いと言っていた根拠は何なのか。そしてまた、その次に、いろいろ内容的にはっきりしないことがあると修正された部分があったのはどういう点なのか。その二点についてお答えください。

■川口国務大臣
 その情報が信憑性が高いということを政府として申し上げたということは、私は、ないというふうに思います。

  ただ、一つ申し上げられることは、そういった種類の情報を一つならず入手していたということはございます。

  それから、細田副長官がそういう御発言をしたということでございますけれども、その御発言をなさったという事実も、どういうことをお考えになって言われたのかということについても、ちょっと私は、よく聞いておりませんので、わかりません。

■前原委員
 信憑性が高いということを政府として言ったことはないということでありましたけれども、要は、しかし、流れで、早くに解放されるのではないかと。しかも、現地では受け入れの飛行機まで押さえていたんでしょう、ヨルダンまでの飛行機まで。陸路にするのか、空路にするかということも含めて押さえていたわけでしょう。ということは、その情報に基づいて動いておられたのは事実ですよね。ということは、その情報についてどういう確認をされたのか。その点、御答弁ください。

■川口国務大臣
 人質の方々が解放された場合にどのようなことを政府としてしてさしあげられるかということについては、これは常に政府として考えていなければいけないことであるというふうに思っております。

  具体的にどういうことをということは申し上げることを差し控えさせていただきたいと思いますけれども、常にそういった可能性を、いつ起こっても大丈夫なように用意をしておかなければいけない、それが政府の立場であるというふうに思っております。

■前原委員
 普通の質問ならもう少し突っ込むところですけれども、それで結構です。

  人質三名のことについてお伺いします。

  先ほど、中谷理事の質問の中で、安否については確認できないという発言をされました。悪い意味でも確認できていない、こういうことをおっしゃいましたけれども、その三人の方の居場所、ファルージャということはよく言われております。捕まったのが目撃されたのもファルージャの西側というふうに言われておりますけれども、今、三人がおられるのはファルージャでいいんですか。そして、どういう状況なのか。その点について、お答えのできる範囲で結構です。

■川口国務大臣
 この点については、まさに人質の安全にかかわることでございますので、答えを控えさせていただきたいと思います。

■前原委員
 ちょっと後でまたまとめて質問します。どういうところが人質の安否にかかわるかどうかということも含めて、後で質問いたします。

  なぜそういうことを申し上げるかというと、もちろん機微に触れる話です。我々も、三人の方に早く無事に帰ってきてもらいたい。だから、無理な情報についてここで開示せよということを言うつもりはありませんが、それに隠れて、答弁できない、しないということも私は十分あり得ると思っていますので、その点、ちょっと後でまた確認をさせていただきたいと思います。

  我々の思い、国民も含めて、これはだれと人質交渉しているのかということです。つまりは、犯人グループと直接に交渉しているのか、あるいは、よく言われているのは、地元の部族長なのか、あるいは宗教指導者なのか、あるいはその他なのか。その点について、だれと交渉しているんですか、そしてまた、だれが交渉しているんですか。日本が本当に交渉しているのか、あるいはCPAに任せているのか、米軍に任せているのか、あるいは違う人に任せているのか。その点について御答弁ください。

■川口国務大臣
 冒頭で申し上げましたように、これについては、いろいろな関係国、関係者に協力をお願いし、打てる手を打っているということでございます。

  それらの方々が、例えば、申し上げられるのはCPA、これはまさにイラクの統治を行っているという意味で治安に責任があるわけでございますし、そういった意味ではもちろん御相談をしているということであるわけでございますけれども、いろいろな国、若干は、例えば、ヨルダンは逢沢副大臣が協力をしていただいていますけれども、私はイラン、シリアそしてパレスチナの外務大臣とお話をしたということは表に出させていただきましたけれども、そのほか、いろいろどういう動きをしているかということについては、それぞれのまさにお立場、いろいろありますので、ここで申し上げるということについては控えさせていただきたいと思っております。

■前原委員
 相談に乗ってもらっているということよりも、どういう方々が実際に交渉で動いているのかということを私は伺いたかったわけです。

  つまりは、私も考えながら質問しているんです。これが本当にお答えになることのできる問題なのか、できない問題なのか、常に今も考えながら質問しているわけでありますが、言ってみれば、犯人グループなり交渉している人たちは、それはだれと交渉しているかわかっているはずですよね。つまりは、それは、わかっていることというのは、機微に触れる話じゃなくて、公表してもおかしくない話ではないでしょうか。

■川口国務大臣
 そういった関係国、関係者の方々とは密接に連携をとっておりますけれども、それがどういう方々であるかということについては、その方々あるいはそういった国の立場、いろいろございますので、この場で御答弁することは控えさせていただきたいと思います。

■前原委員
 防衛庁長官、逢沢副大臣が現地に行かれておりますけれども、マスコミ等の報道によりますと、逢沢副大臣とは別に警察の特別組織、TRTというんですか、TRT、これが現地に行っているということでありますけれども、それは事実ですか。

■石破国務大臣

  そのような報道は承知をいたしておりますが、所管外のことでございますので、私として、責任を持ってお答えはいたしかねます。そのような報道は承知をいたしております。

■前原委員
 イスラム法学者組織、イラク・ムスリム・ウラマー協会、この要請に基づいて、当初、犯人グループは、人質を二十四時間以内に解放すると言ってきていると。このイスラム法学者組織、ムスリム・ウラマー協会というのはどのような組織だと把握をされているのか。また、直接そこに接触をされているのかどうなのか。いかがですか。

■川口国務大臣
 先ほど申しましたように、どういった国、どういった関係者の方々と接触を持っているかということについては、これはいろいろな方のお立場がございますので申し上げられないということで、ぜひ御理解をいただきたいと思います。

■前原委員
 二つ質問をしたんですね。つまり、接触をしているかということについては、今の御答弁で結構です。どういう組織なのかということについて、わかる範囲でお答えください。

■川口国務大臣
 この団体の概要ですが、これはそもそも、一九五三年以降、イラクにおいてムスリム・ウラマー連盟なる組織がもう存在をしていたということでございます。そして、一九六八年にバース党による政権奪取がありました後、活動が凍結をされていたということでございましたけれども、サダム政権が崩壊後に協会を結成して再出発したということでして、スンニ派のイスラム法学者の集合体ということでございます。

■前原委員
 日本時間の十一日午後十時過ぎに、アルジャジーラが、ファルージャの抵抗勢力と接触したとするイラク人権擁護協会の会長を務めると自称するミズハル・ドレイミ氏とのインタビューを放送しました。その部族の一員だということでありますけれども、それを否定する見解も後ほど示されております。それは先ほどお話があったとおりですが、この人の話、信憑性、この点についてどのように分析をされているのか。これは取るに足らない、余り大した話じゃないというふうに思っておられるのかどうなのか、その点についてお答えください。

■川口国務大臣
 これについては、おっしゃったような名前の方にインタビューをしたという放送が、昨日の夜遅くでございましたでしょうか、あったということで、それをまた数時間後に別な方が否定をなさったということについてはもちろん承知いたしておりますけれども、政府として、これを、一連の動きをどう評価しているかということについては、これはいろいろな関係がございますので、評価を差し控えさせていただきたいと思います。

■前原委員
 結構です。

  先ほど、私が質問していないところで、他国の人質にとられた方も含めて、いろいろな国を列挙されました。

  もちろん、当然考えておられると思いますけれども、他国の比較、そしてまた解放された条件、また、どういう形をとったのかといったことは、これは当然のことながら、徹底的にそれぞれのケースをケーススタディーでもって分析されているというふうに思いますが、その他国との違い、また、今までのケースと日本のケースとの、応用ができる部分あるいは違い、それをどのように分析されているのか。

  先ほどお話しされたように、いろいろな国があります、韓国とか中国とかあるいはカナダとかイギリスとか。イギリスでも釈放されているんですよね。要はアメリカ、イギリスによる攻撃であったにもかかわらず、イギリスでも釈放されている部分があるわけです。つまりは、逆の言い方をすると、自衛隊が来ているから人質にとった、撤退しろということも彼らは、犯人グループは言っているわけですけれども、しかし、別のグループのイギリスの人は釈放されているわけですね。

  そういったケースを踏まえてどのような分析を他国の例をひもといてされているのか、その違いを含めてどういう分析をされているのか、その点、御答弁ください。

■川口国務大臣
 外国人の民間人の方々が拘束をされたということについては、先ほど申し上げましたように承知をいたしておりますけれども、我が国の人質事件とこれらの事件が関連のある事件であるというようなことを示すような情報には、今の時点では接していないということでございます。

  幾つかケースがございまして、韓国につきましては、これは、八日の夜に発表を韓国の外務省、外交通商省がしたわけですけれども、韓国人の牧師八名がバグダッドの西方で武装勢力によって検問を受けて七人が拘束をされたという発表がありまして、その後、現地時間で八日の深夜に至って、七人全員が無事解放されたということでございます。

  それから、英国ですが、六日からナシリヤで消息を絶っていた英国民間人が十一日に解放された。これは報道ベースでございますが、それとは別途、英国の外務省によれば、九日に、米国企業の警備員として働いていた英国人一名が殺害をされたということでございます。

  それから、イスラエル人二名それからカナダ人一名というのがございますが、報道によりますと、イスラエルの外務省は、イスラエル人、これはアラブ系のイスラエル人二名がイラクで誘拐をされたと。それから、八日に、カナダの外務省が、イラクで人道支援に当たっていたカナダ人一名が七日、ナジャフ近郊で人質になっているということを明らかにしたと承知しております。ただ、このイスラエル人二名のうち一人がイスラエル旅券を所持したシリア系のカナダ人であるということでございまして、カナダの外務省の言うカナダ人一名、これと同じ人物であるという報道もございます。
  ほかに、米国人、イタリア人それからドイツ人、ブルガリア人といったようなことについて報道がございます。

  それで、我々としては、こういった方々についての状況について可能な限り把握をし、あるいは状況によっては把握をしつつございますけれども、その内容、そして、どのような経緯で拘束され、どのような経緯で釈放に至ったかということについては、我々の立場で申し上げるべき話ではないというふうに思っております。