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156回−衆−安全保障委員会−3号 2003/03/27 (4P/4P)

■石破国務大臣
 大変恐縮ですが、まさしく委員が御指摘のとおり、どういう状況で終わるのか、その後の国の体制が国連中心で行われるのか、あるいは暫定政府みたいなものが現地にできるのか、それともそれ以外のものなのかによって、それは全く異なるんだろうと思っています。

 ただ、今のPKO法の枠内で、いわゆるPKO本体業務、PKFの凍結解除というものはいたしましたが、それが使えるかどうなのかということは、その場の判断になってみなければわかりません。まさしくPKO本体業務、軍隊でなければできない、我々でいえば自衛隊ということになりますが、でなければできないものということが要求されるのかどうか、そのときに私どもの部隊の安全というものをどのように確保するのかというような、いろいろな観点から考えてみなければいかぬことではないかというふうに思っております。

 もちろん、自衛隊でなければできない業務というものは確かにあります。PKO本体業務というものがそういうものだと私は理解をしています。しかし、本当にそれで出した場合に、我々の、どんな治安状態なのか全くわかりません、同時に、任務を安全に遂行して国際的な責任が果たせるのかという観点からも議論をしていかねばならないことだと思っています。

■前原委員
 外務大臣に質問をしたいと思うのでありますが、中東和平をこれからどう築いていくのか、私は、今からその中身について外務省あるいは日本政府として知恵を絞って考えておくということは必要なことなんだろうというふうに思います。

 ラビンさんという首相がおられましたね、イスラエルの。私は、亡くなられる、暗殺される一年ほど前にお会いをしましたけれども、彼が言ったことを今でも私ははっきり覚えていまして、イスラエルに対して何の支援も要らない、しかし、イスラエルと和平に努力をしている国々に対して日本は全面的に協力をしてほしい、こういう言い方をされました。具体的には、エジプト、パレスチナ、ヨルダン、この三つの国をラビンさんは挙げておっしゃっていたわけでありますけれども。

 中東和平プロセス、例えば一九九一年十月のマドリード和平会議、これは多国間協議で、日本は環境ワーキンググループの座長の役割をしていますね。それと同時に、この間、私の選挙区であります京都で水フォーラムというのがありました。橋本元総理は、余り今の話とくっつけない方がいいよということはおっしゃっていたみたいでありますが、しかし、私は、中東の問題で水の問題というのは極めて死活的な話なんだろうというふうに思っています。また、油が今後、まあイラクは相当埋蔵量があるみたいですけれども、油が枯渇をしていったときに、油に依存している経済の国々がかなり多くて、その国々に対しての自立支援をどう促していくか。私は、今から考えておくべき多方面の中東和平の日本の果たすべき役割はあると思うんですね。

 その問題について、外務省として、外務大臣としてどうお考えになっているのかということをお聞かせいただきたいと思います。

■川口国務大臣
 中東和平の問題はずっと大事な問題ですけれども、特に今イラクで戦争が始まって、中東の地域の平和と安定が非常に大事なときに、ますますその問題の重要度というのは増してきていると思います。

 日本として、この分野では今までもかなりのことをやってきております。一番最近の時点の話でいえば、パレスチナに対して五億円、これは食糧援助ですけれども、行うということを決定いたして、今実施の作業に入っています。

 それから、私は、中東の特使として、有馬元大使ですけれども、一年以上前に任命をさせていただきまして、有馬特使はごく最近でもかなり頻繁に中東地域にいらして、いろいろな政府の要人と話し合いを重ね、ごく最近ではエジプトと、このエジプトは非常に建設的な役割を果たしていますので、話をしたりということをしていまして、頻繁に日本の考え方を伝え、そして先方が、関係国が何を思っているかということを話し合いをしてきています。

 私は、約一年ぐらい前に中東に行きまして、パレスチナ、イスラエルに行きました。そのときに、我が国としても、どうやって進めるかという独自のロードマップを提示しまして、そういうことでやってくれれば我が国としてこのような、それぞれの段階で支援をするという話もしております。

 それから、全体としての、今四カ国、カルテットというのがありまして、そこでアメリカを含み議論をしていますけれども、そこでつくった、考えているロードマップにつきまして、パレスチナで今、首相の任命がありましたので、その首相が組閣中ですが、実質的にその首相が力を持って地域の問題に対して対応するようになった段階で、そのロードマップを発表するということを言っています。

 委員御指摘のように、中東和平の問題というのは中長期的な、あるいはより根本的な問題として非常に大事であると思っていまして、これについては、我が国も、先ほど申し上げたロードマップに従っていろいろな取り組みをしていますし、支援も今までも行い、今後も引き続き行っていくというふうに考えております。イスラエルも、我が国がパレスチナに支援をするということについては、大変に評価をしていると思います。

■前原委員
 時間が来ましたのでこれで終わりにいたしますけれども、立場は違いますけれども、戦争が始まった、そしてアメリカの支援を日本がしているということで、私は、中東での今までのスタンスよりはより厳しい立場に日本が置かれると思います。

 そういう意味で、顔の見える、そして、金だけじゃないと思うんですね、知恵と人を出す、そしていろいろな活性化を図っていく。そして、私は、プレゼンスというか、より日本の存在感を示すようなものをやはり今から取り組むということをぜひやっていただきたいということを申し上げて、質問を終わりたいと思います。