151回-衆-予算委員会第三分科会-01号
2001/03/01 (3/3)
■前原分科員
最後に二点、日ロ問題をやりたかったのですけれども、時間がありませんので、またぜひこれは外務委員会でやらせていただきたいと思いますが、二つ個別の事案についてお伺いしたいと思います。
これは外務大臣のお立場としてお答えをいただきたいわけでありますが、一つはセーフガードの問題です。
中国から野菜や繊維製品、ユニクロの問題は大臣も御存じだと思いますけれども、業界の方々が、セーフガードを発令せよというような要望がありますけれども、全体の外交というものをつかさどられる大臣の立場から、このセーフガードについての考え方をお聞かせいただきたい。
それから二つ目は、教科書の検定問題でありまして、韓国、中国からかなり国内で批判が出ている話であります。
私が聞きたいのは二つでございまして、外交ルートを通じての働きかけがあったのかということが一点。
それから、問題は、外交ルートを通じてもしあったとすれば、その内容なんですね。つまりは、変えろということであれば、それは私は内政干渉なんだろうと思います。ただ、外交ルートを通じてこういう意見があるよというような話であれば、それはセーフなのかなというような思いを持っておりまして、外交ルートを通じて中国、韓国などから働きかけがあったのか。あるいは、働きかけがあるとすれば、どういう内容だったのか。それについて、二点簡単にお答えをいただきたいと思います。
■河野国務大臣
まず最初に、セーフガードの話でございますが、中国から最近野菜でありますとか繊維が、特にタオルでございますが、安価で量的に大変多くの量が日本に輸入される、しかも近年それが急増しているということで、日本側の生産者の方々が大変な状況になっているということがございます。昨年の十二月に、生シイタケ、ネギなどについて財務大臣、経済産業大臣及び農水大臣の協議の結果、セーフガード発動の前提となる調査を開始することが決定をされまして、現在、調査が進められております。
外務省としては、中国のWTO加盟も大詰めにあることを踏まえまして、セーフガード措置をとることの可否を含め、WTO関連協定との整合性が確保されることが重要であって、こうした視点に立って関係省庁と協議をしていかなければならないと考えております。
繊維製品については、本年二月、日本タオル工業組合連合会が経済産業省に対して、タオルの輸入について繊維セーフガードの発動を行うよう要請を行いまして、現在、同省において、国内手続に従い、繊維セーフガードの調査を正式に開始するか否かを含めて、対応ぶりについて検討中だと承知をしております。
外務省としては、WTO繊維協定など関連の国際ルールとの整合性確保の観点から経済産業省と協議をしてまいりたい、こういうふうに考えております。
それから、教科書の話でございますが、韓国と中国でございますが、平成十四年度に使用するために現在検定を受けている中学校歴史教科書について、外交ルートを含めて関心や懸念が表明されております。
今お尋ねの中国、韓国におきますそうした関心事がどういう形で伝えられているかということでございますが、中国外交部スポークスマンあるいは韓国外交通商部長官などがこの点について関心、懸念を表明しております。二月の二十七日には、江沢民中国国家主席が、中曽根元総理と会われたときに、この問題について大変関心を持っている旨述べておられます。また、二月の二十八日には、李廷彬韓国外交通商部長官から寺田在韓国大使に対しまして、我が国の歴史教科書検定に関し、大きな関心と懸念の表明もあったというふうに聞いております。
■前原分科員
もう時間が来ましたので終わりますけれども、最後の検定の問題は、外交ルートからそういう懸念の表明があるということでございますが、歴史を客観的にできるだけ記述し、後世に伝えるというのは我々の役目でありますし、それがゆがめられたものであってはいけない。しかしながら、これは教科書という日本の国内の問題でありますので、外交ルートからの懸念表明については、参考にしながらも、突っ込んだ話があれば、それは毅然とした対応を日本政府としてとっていただくことが、これから韓国や中国との健全な関係につながるというふうに思いますので、私が申し上げるまでもないと思いますけれども、そういう対応をとっていただきますことをお願いしまして、質問を終わらせていただきます。
■河野国務大臣
御説明が足らなかったと思いますので、つけ足して申し上げたいと思います。
今のこうした中国、韓国からの話に対しまして、私どもは現在、文部科学省において検定作業中でございまして、教科書検定基準などに基づきまして、教科用図書検定調査審議会の審査を経て適切に検定が実施されるものと考えているということを向こうに伝えております。
■前原分科員
終わります。
■宮本主査
これにて前原誠司君の質疑は終了いたしました。
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